酷暑の切れ間に、ひとつの風とひとつの雨がレンガを洗う。
この過酷なまでの暑い夜に、僕らは、なお流れていくことを容認しよう。
かずかずの罪も情念も含めて今宵我が城コンコルドに、ラリューのうたうバッハの無伴奏フルートの音が、すべての寡黙をのみこんで一人酒の男の背にかすかににじんだ。
もはや溜息をこえて新しい季節がこようとしている。
八月五日をもつてコンコルドも満10年を迎えました。暑さの折ご自愛下さい。
たぐいまれなるハンバーグと直熱真空管増幅機によるオールドジャズとバロックの店
レストラン コンコルド